力学の小部屋 vol.10 <アーチ橋の仕組み>
平成27年11月13日
鉄骨やコンクリートで作られた桁橋は、上から車の荷重がかかることでたわみが発生し
部材の上側には圧縮力が、下側には引張力が作用します。
vol.4 <延性材料と脆性材料>でも述べたように、圧縮力と引張力は二面性があり、
どちらも兼ね備えた材料はありません。

そこで、台形にカットし石を並べて作ったのがアーチ橋です。
石は圧縮力に強く、橋を上に凸の形状にし、台形の斜辺部同士で支え合うことにより、
アーチ部材の断面にはほぼ一様な圧縮力がかかります。
また、弓なりの形にしているため、たわみにも強く、材料の特性を生かした構造になっているのです。

竣工時に設計者が橋の下に立って、身をもって安全を証明していた時代もあるそうですよ。
第21期経営計画発表会を開催しました
平成27年11月6日
初めまして、工務部の深間です!
去る10月2日、当社の第21期経営計画発表会が行われました。
当社では過去に四度経営計画発表会を行ってきましたが、今回初めて金融機関の方にもご参加いただきました。
そして、外部の方を招いての発表会は今回が二度目ということもあり、リーダー石戸氏を主体に、より気を引き締めて段取りを進めて参りました。
一部と二部を通して企画の打ち合わせから台本作成、そして当日には午前中から全体のリハーサルや設営までも、社員一同力を合わせて経営計画発表会に臨むことが出来たかと思います。
そして本番。
全社員による当社の経営理念の唱和は、リハーサル以上に大きな声で一体感が生まれました。
その後も経営理念唱和につられるかのように開会宣言、決意表明、閉会宣言と大きな声での宣言が続きました。
開会宣言
決意表明
閉会宣言
そして代表の若林による今期経営計画の発表が行われ、
当社の代表、並びに社員のあるべき姿勢や方向性を示しました。
こうして、皆様のご協力の元、株式会社クリテック工業第21期経営計画発表会を無事に終えることが出来ました。
全社員が一丸となり、会社として一方向に向かっているという意識を外部の方に対しても発信できたのではないかと思います。
そんな全力の第一部を終え、二部はうって変わって、私を含めた若手による「全力の余興」から始まりました。
もの凄く伸びる素材で綱引きトーナメントを行いました。
チャンピオンに挑戦者三名が挑みます。

挑戦者の登場シーンも衝撃的でしたが、チャンピオンの登場シーンは圧巻でした。

さすが無敗の王。凄まじい迫力です。
チャンピオンの登場に当社代表の若林も大興奮!
そして歓談を挟み、ゲームの時間ではお絵かき伝言ゲームを行い、予想以上に盛り上がっていただけました。
簡単なお題ばかりでしたが、五人チームなので、徐々に絵が変形していき皆様苦戦しておられました。
そして一位のチームには素晴らしい景品が手渡され、
ビリのチームには自画像を自分で書く、という罰ゲーム(?)が与えられました。

このように、第二部では第一部と違いくだけた雰囲気で、皆様に盛り上がっていただけたかと思います。
最後になりましたが、運営へのご協力および当日ご参加いただいた各社の皆様、
また、積極的に動いてくださった社員の皆さん、司会進行企画を統括してくださった石戸氏に心より御礼申し上げます。
次回はより内容を洗練させ、どのような方にお見せしても恥ずかしくないような発表会にしたいと思います。
ありがとうございました。
ハイブリッドジョイントを訪ねて vol.1<三之橋>
平成27年10月19日
今回は、新シリーズ「ハイブリッドジョイントを訪ねて」の第一弾として、
当社と同じ港区にある「三之橋」をご紹介したいと思います。
(このシリーズでは、当社製品をご採用・設置いただいた橋を紹介していきます!)
南麻布二丁目、都道415号線、三之橋の信号を東に曲がってすぐ、上には首都高速が通っており古川に架かる橋です。
三之橋の歴史を調べると、5代将軍徳川綱吉の時代までさかのぼることができます。
この橋のならびには一之橋~五之橋が下流側から並んでおります。
元禄十一年(1698年)、綱吉は保養施設として麻布御殿(白金御殿)を四之橋付近に造営しました。
それに伴い一之橋~四之橋までの古川の川幅拡張・掘下げ工事(通船工事)を行ったそうです。
5代将軍 綱吉 歌川広重 名所江戸百景「広尾ふるかわ」
四之橋付近から上流を眺める。
三之橋は松平肥後守下屋敷脇であったことから「肥後殿橋」ともいわれたそうです。
古川のこのあたりの流域は昔、新堀川と呼ばれました。
そして明治時代まで荷物を運ぶ船が往き来したそうです。
時は流れて300年、現在の三之橋です。
ハイブリッドジョイントがついております。
車道部 NS-20 14.2m
特筆すべきはこのクランク状の歩道部ジョイント。とても綺麗に納まっております。
歩道部 NPS-20 21.575m
竣工後8年目を迎えますが伸縮装置は車道・歩道部共に健全な状態です。
首都高速の下に静かにたたずむ三之橋ですが、剛健できっちりとした綺麗な橋でありました。
工事に係わった全ての関係者の方々の想いを感じました。
近くを通った際には立ち寄ってみて下さい。
三之橋架替工事(桁製作・架設) H18.12月 新設
筆:工務部 岩田
力学の小部屋 vol.9 <トラス橋とは?>
平成27年9月15日
トラス構造とは棒状の部材を端をピンで固定して作られた、三角形状を多数連結した骨組み構造のことを言います。
棒状の部材を四角形状に組み合わせると、ゆがんでしまうことがあります。

上図のようにトラス構造は、接点で受けた力を分散させ、支持部にモーメントが生じさせないという特徴があります。
また、下のようなワーレントレスの場合、応力は斜めの部材にのみに生じ、垂直部材には生じないため、
省くことが出来ます。

このように、トラス構造は少ない部材にも関わらず、
材料の曲げを起こらせることなく安定した構造体を作ることが出来ます。
小さな三角形を横方向に多数連結したトラス橋は、このようにして軽量で高い強度の橋を構成しているのですね。
伸縮装置解説シリーズ vol.3 <伸縮装置選定計算>
平成27年8月21日
皆様こんにちは!
今年の4月に入社した新人の髙田です!
私が株式会社クリテック工業に入社してから4か月が経ちました。
まだまだ未熟ではありますが、この4か月で「これはマスターできた!」と思えるものがあります。
それは伸縮装置の選定計算です。
当社のホームページの『よくあるご質問』の中にも、選定フローについての質問があります。
それだけ気になっている方も多い項目かと思います。
そのため、今回は選定フロー(選定計算)について、少し細かく説明させていただきます。
≪伸縮装置選定フロー(選定計算)≫ ※NEXCO・都市高速以外 |
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「伸縮装置」と一言でいっても、その種類は形状・素材・機能の面からみて多種多様です。
どれも同じに見えるかもしれませんが、橋の保全や機能の面からも、橋に最も合った伸縮装置を選ばないといけません。
ではどうやって橋に合った伸縮装置を選ぶのか……。
選ぶ際、見るべき点は、【伸縮量】と【標準遊間量】(標準気温時の遊間量)の2点です。
【標準遊間量】は多くの場合図面の『側面図』、『平面図』、『位置図』等に記載されています。
そのため、図面を参照すればお分かりになるかと思います。
【伸縮量】はある計算から求めることができます。
では『ある計算』とは?
それでは、私が普段行っている手順通りに『ある計算』……「伸縮装置選定計算」についてご説明いたします。
選定計算には3つの情報が必要になります。
具体的には、
①まずその工事が新設工事か、補修工事か把握すること。
②次に『断面図』の「主桁」の形状を参照し、橋の種類は鋼橋かPC橋(RC橋)かを判断すること。
③そして現場地域から、寒冷地か普通地域かを判断することです。
※寒冷地扱いとなるのは、かつては北海道だけだったのですが、現在はそれに加えて東北地方、また場合によっては新潟県や長野県、その他北陸地方も寒冷地扱いとなることがあります。
この3つの情報は、後で計算を行う際の判断基準となります。
ここでは『鋼橋・補修工事・普通地域』の橋梁を例に考えてみましょう。
さぁ、いよいよ計算に突入です。
図面から【伸縮桁長】を求めます。
【伸縮桁長】は、「桁長」と「支承」の種類から求めることができます。
例えばA1部分が「固定支承」(Fix)、A2部分が「可動支承」(Move)だった場合、伸縮によって発生する力が、「可動支承」であるA2にかかってきます。
つまり桁長がXmだった場合、固定支承であるA1は伸縮桁長0m、可動支承であるA2は伸縮桁長Xmとなります。
ここで【伸縮桁長】に、温度変化による係数をかけます。
この係数は、鋼橋かPC橋か、また寒冷地か普通地域かによって変わります。
今回は『鋼橋・普通地域』なので、『鋼橋・普通地域』の係数をかけます。
(ちなみに……新設工事か補修工事かの情報は、鋼橋においては選定に影響しない情報なので、今回は使いません。)
あとは余裕量を足して【伸縮量】の計算は完了です。
固定支承の場合支承は動きませんが、活荷重から生じるたわみによる伸縮や、橋の規模・施工誤差等の実状を考慮に入れて、余裕量のみ取ります。
残るは計算した【伸縮量】と、図面の【標準遊間量】から、最も適した製品を選定するだけです。
例えば伸縮量が25mm、遊間が100mmだった場合、当社製品だと≪S-30≫タイプがぴったり!という具合になります。
以上が伸縮装置選定計算でしたが……、
いかがでしょう? 結構難しく感じられたでしょうか?
私も最初は難しく感じました。
しかし、今では施工箇所一か所あたり、1分以内で選定を行うことができます!
同期の新入社員達も猛練習の末、皆一か所1分以内で出来るようになりました!
もし当社に伸縮装置関連でお手伝いできることがあれば、いつでもご用命ください。
もちろん、選定に関するお問い合わせも歓迎いたします!
その際は、今回ご紹介した選定計算を、詳細に記載した≪選定書≫を作成させていただきます。
それではまた、次の機会にお目にかかりましょう!
髙田
第3回伸縮装置勉強会開催!
平成27年6月19日
こんにちは、工務部の石戸です。
6月11日と12日に全国の販売代理店をお招きして勉強会を実施いたしました。
今回で3回目の開催となり、7社12名の方々に御参加いただきました。
初日はまず基礎勉強会から始まりました。
例年行っている勉強会の内容を圧縮させ、一時間程度にまとめました。
基礎的な内容でしたが、「復習できた」との御感想をいただくこともできました。
後半からは各社グループに分かれてのワークとしました。
各テーブルに当社社員が一人ずつつき、意見を出し合いました。
営業、競合情報、施工と伸縮装置を販売するに当たり必要な知識を共有する場として今年から導入してみたのですが、慣れていないこともあり、少々手間取ってしまう場面もありました。
より積極的に意見を出してもらったり、発表してもらったりするための雰囲気づくりが必要であると感じました。
夕方からは懇親会を行いました。
軽食と飲み物を用意しましたが、議論が白熱したせいか少々余り気味でした…(笑)
お互いこれまで全く関わりのなかった会社がほとんどの中、会社間で前向きな意見を出し合っている場面が見られたのが印象的でした。
二日目の午前中はワークの続きを行い、午後からは希望者のみで戦略MG研修を行いました。
戦略MG研修とは、参加者それぞれが架空の会社の経営者となり、経営の擬似体験を通して経営感覚を醸成するための研修です。
売れなければ手が打てないこと、売るときには他社の動向をよく観察しなければならないことなどを改めて実感いただけたのではないかと思います。
いただいたアンケートのご意見などを参考にしながら、来年度以降の勉強会に活かしていきたいと思います。
ご参加いただいた販売店の皆様、関係者の皆様、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。
橋梁新聞にて弊社代表取締役が紹介されました
平成27年6月8日
橋梁新聞6月1日号6面「橋に生きる顔」にて、弊社代表取締役の若林勇二が紹介されております。
記事の内容をブログにも掲載させていただきますので、ぜひご覧ください。

クリテック工業は、橋梁用伸縮装置の設計・製造のほか、調査・販売・施工を一貫して担うことで知られる。主力製品「道路橋用ハイブリッドジョイント」は納入実績が平成26年末に3万6千メートルを超えた。
現職に就いて7年が過ぎた。経営計画書を4年前に制定して社員と共有し、5期先の売上目標を2倍に設定する。
前職の人材派遣業の営業職時代は、一定の成果を出すものの、希望部署に配属されずにいた。その一方でやりがいのある職種に就業したいとの思いが高じ、信頼を寄せていた上司から別の道もあるのでは、との助言を得てクリテック工業に入社した。
入社直後、担当した新設橋への伸縮装置設置、その直後の直轄橋補修工事での伸縮装置の取り替えが思い出に残る。
「元請や協力業者の話す言葉がチンプンカンプンだった」とし、「汗をかき、恥をかき、頭を下げて全ての人に教えを請うた」と振り返る。現場事務所は、さながら学校のようだったという。
営業職に異動後、人脈を辿る従来の営業手法のほかに飛び込み営業など新たな手法を取り入れた。当初は社内で受け入れられなかったが、1年後にはその手法でトップセールスを叩き出し、周囲からも一目置かれるようになった。
その後、支払い条件の変更など前例にとらわれない様々な改革を断行。結果的に短期間で社員が6人から22人に拡大し、そのうち新卒入社の社員および女性社員の割合が4割を占めるまでになった。
「大風呂敷かもしれないが、100年後に残る、社会に必要とされる会社を目指したい」と抱負を語る。45歳。
伸縮装置解説シリーズ vol.2 <突合せ型と荷重支持型>
平成27年6月1日
こんにちは。工務部の大畑です。
前回、伸縮装置の分類について①フィンガージョイント②埋設ジョイント③その他のジョイントという材質についての分類をご紹介いたしました。(記事はこちら)
今回は構造についての分類をご紹介いたします。
構造についての分類は2種類あります。
① 突合せ型
② 荷重支持型
この分類は床板遊間部で輪荷重を支持しない構造・支持する構造に分かれます。
① 突合せ型
床版遊間部にシール材またはゴムだけの止水部を設けた構造であり、床版遊間部で輪荷重を支持しない構造です。
床板遊間部にかかる輪荷重をシール材やゴムで受けているため、主に大きな荷重がかからない歩道部に使用されます。
(交通量の少ない車道部にも使用されます。)
また、構造が単純なものが多く、安価でもあります。
当社の製品ではハイブリッドジョイントSSタイプが突合せ型になります。
・ハイブリッドジョイントSSタイプ →製品案内ページへ
② 荷重支持型
床版遊間部に鋼材を設けた構造であり、床版遊間部で輪荷重を支持する構造です。
一般的に多く使用されており、耐久性が高いため車道部はほぼ荷重支持型構造の製品を使用しています。
当社のほとんどの製品が荷重支持型となります。
・ハイブリッドジョイントS~LLタイプ →製品案内ページへ
・ハイブリッドジョイント3Lタイプ →製品案内ページへ
主に歩道部には突合せ型、車道部には荷重支持型というような使い分けがされています。
それぞれ歩道部は歩行者が歩きやすく、車道部は耐久性が高くなるよう工夫されています。
前回に引き続き、伸縮装置の分類についてご紹介いたしました。
専門性が高い分野なだけに、わからないことが多くあると思いますので、このような場で今後もご紹介していきたいと思います。
伸縮装置についてご不明な点等ございましたらどうぞお気軽にお問い合わせください。
伸縮装置解説シリーズ vol.1 <伸縮装置の種類>
平成27年5月19日
こんにちは、工務部の石戸です。
今回は意外と知られていない(?)伸縮装置の種類についてご説明したいと思います。
お客様からは「伸縮装置はいろいろありすぎてよくわからない」とよく言われるのですが、大別すると3種類になります。
1つ目はフィンガージョイント、
2つ目は埋設ジョイント、
そして3つ目はそれ以外のジョイントです。
フィンガージョイントが鉄、埋設ジョイントが弾性合材、それ以外のジョイントがゴムと鉄を主部材にしていることから、材質による分類とも言えます。
1.フィンガージョイント
フィンガージョイントは主部材が鋼材で、桁の端部に直接取り付けられる伸縮装置です。
表面は櫛形あるいは歯型の構造となっています。
各鋼橋メーカーが製作するもので、比較的伸縮量・遊間の大きな橋に使用されます。
表面のフェースプレートが厚いため耐久性は高いですが、疲労状況が表面からはわからないため、定期的に超音波探査等を行う必要があります。
2.埋設ジョイント
アスファルトに似た弾性合材を表面に使用しており、舗装と連続していることから走行性が良いジョイントです。
伸縮性能はあまり高くないので、比較的伸縮量の小さい橋に使用されます。
繰り返しのたわみや振動に弱いため、鋼橋での使用は固定部でも避けた方が無難です。
3.それ以外
1、2に当てはまらないジョイントはどのような形状であってもすべてこの分類になります。
(当社の製品もすべてこのタイプに分類されます。)

ハイブリッドジョイントS~LLタイプ

ハイブリッドジョイント3Lタイプ
発注者により呼び名が異なり、「ゴムジョイント」と呼ばれたり「製品ジョイント」と呼ばれたり「簡易鋼製ジョイント」と呼ばれたりします。
積算上の単位が同じ(m)なので、この分類の中での製品変更は設計変更には当たらず、材料承認によって承諾されます。
全国で20~30社ほどのメーカーが製作していますが、見た目・構造は多種多様です。
いかがだったでしょうか。
伸縮装置の「よくわからない」イメージが払しょくされ、皆さんにとって少しでも馴染みやすくなっていればうれしく思います。
「環境整備」スタートしました!
平成27年5月25日
こんにちは、総務部の植村です!
先月のブログでも紹介しました環境整備が、5月20日から本格的にスタートしました!
毎朝15分間、チームに分かれ、当番表に従いそれぞれの担当箇所の掃除・整理整頓を行っています。
決められた箇所だけを15分間行うということで、
蛍光灯や、
テレビの裏側、
ブラインドのすきま、
椅子もひっくり返して隅々まで・・・
といった具合に、日頃は手の届いていないところまで皆さん掃除してくれているようです(^ ^)
当番表が一周する頃には、社内が今よりずっときれいになっているかもしれません!楽しみですね。
今日の一句
おそうじで 心も職場も リフレッシュ
力学の小部屋 vol.8 <安全率とは?>
平成27年5月19日
土木業界にいるとよく「安全率」という言葉を耳にしますが、安全率とはどういったものなのでしょう?
安全率は、
安全率=基準応力/許容応力
で表され、簡単に言うと何倍の力を掛けると変形が起こるか、ということです。
一般に土木業界は安全率が大きく、10で作られていると言われています。
安全率の基準についてには国の決まりはなく、各メーカーで暗黙的に設定されており、
あるメーカーではクレーンは8~10、またあるメーカーではエレベータは5で作っているそうです。
それに対し、機械部品メーカーでは2~3で作られることが多いです。
やはり重量が大きい物や人が乗る物は大きく設定しているのでしょう。
しかし、安全率を大きくすると信頼性は高まりますが、その分物が大きくなり重量や費用も大きくなってしまいます。
そのため、飛行機のような空を飛ぶものに対しては、一般構造部は1.5、エンジン部分は1.2で作られるそうです。
では、ロケットはいくつかといいますと、1.05だとか場合によっては1に満たない値で作るそうです。
それだと飛ばないのかと思いきや、それでも飛んでしまうそうです。なんとも不思議なものですね。

「環境整備」で物も心も整える!
平成27年4月21日
こんにちは、工務部の湯川です!
4月17日に、ウィルウェイ指導の下、環境整備を導入しました。
環境整備とは・・・、仕事をやりやすくする環境を整えて備えることです。
仕事をする際に、道具がバラバラに置かれているとやりづらいですよね。
そこで、環境整備の第一歩ともいえ、ぜひ導入していただきたいのが『定位置管理』です。
棚に置いてある物の位置を決め、棚にもネームプレートを付けて管理します。
この時、棚にはよく使うものを真ん中に、あまり使わない物は上に、重いものは下に置くことがおすすめです。
一度出した物は必ず元の場所に戻します。
これで「あれはどこやった?」ということがなくなり探す時間が大幅に減ります。
また、動線を意識して配置することで、無駄な動きが減り、仕事がやりやすくなるでしょう。
片付けのコツですが、「整理」と「整頓」を同時にしないで、別々に行うことです。
整理とは、要る物と要らない物を分別し要らない物を捨てることで、整頓とは必要なものをすぐに使える状態に配置することです。
整頓(配置決め)しながら整理(取捨選択)すると、どうしても物の移動をするだけになったり、時間がかかったりしてしまうからです。
一度棚にあるものを全部出し、要る物・要らない物に分け、要る物のみをジャンルごとに分けて置く。
これをきっちり分けてやることで、短時間で使いやすい配置決めが出来るのです。
また整頓の際には、付箋を活用するのも手です。
ラベルシールなど時間のかかる作業は後回しにして、とりあえず、「ここに何があるのか」を分かるようにします。
これで、また大幅に時間短縮できます。
一見整理整頓されているように見えるこの棚も…
↓↓↓
要らない物を捨てて整頓することでこんなに空きスペースが出来ました!
社内全体では量が多く、一日で片づけられない箇所もありましたが、整理だけは一通り終わりました。
今後は、決められた個所ごとに15分間、毎朝掃除を行います。(掃除箇所はローテーションでまんべんなく行います。)
これは、整頓された状態を維持するためだけでなく、『気づき』の習慣をつけるためでもあります。
通常の掃除であれば5分間で終わってしまうところを15分間やることで、普段見過ごしていた箇所が見えてきて、気づくことができる人間になれるのです。
目の前にある「物」を整えることで、目には見えない「心」を整えることができる。
こんな素敵な『環境整備』皆さんも導入してみませんか?
フレッシュな季節です
平成27年4月20日
こんにちは、総務部の植村です。
新年度がスタートする4月。新橋の街を歩いていると、新入社員と思しきフレッシュさ全開の若者たちの姿が目立ちます。
キラキラ・活き活きした姿を見ていると、私も気持ちを新たにがんばろう!と身が引き締まります。
さて、クリテック工業にも、この春から新たな仲間が加わりました!
↑緊張の入社挨拶から早2週間・・・
↑先輩社員による内部研修や、合宿型の研修、実習などなど・・・
早く一人前になるべく、勉強の日々を送っています。
そして、17日の金曜日には歓迎会が行われました!
ようこそ、クリテック工業へ!
今回は、当社名物?たこ焼きも登場。
↑途中経過。だんだん焼けてくるとともに、いいにおいが漂ってきます。
↑完成!やっぱりできたては美味しいです♪
宴も盛り上がってきたころ、こちらもここ数年恒例となっている、新入社員の「出し物」コーナーがはじまりました。
今年は、クイズに腹話術に○○綱引きに漢字芸に・・・それぞれ工夫を凝らした内容で、会場の盛り上がりもピークに!
出し物の最中、「もっとこうした方がいい!」等、先輩・上司からありがたいアドバイスが飛び交うわけですが、
新人たちは戸惑いつつもそんな声に臨機応変に対応しており、私は感心していました(^_^;)
仕事でも、柔軟さと素直さを持って頑張ってくれるのでは、と期待しています!
実はこの日は日中、「環境整備」の研修を受け、全社員で社内の整理整頓を行いました。
よく動いて気持ちもスッキリしたところで、食事もお酒もよりいっそう美味しく感じたのではないでしょうか。
環境整備については、次回のブログで紹介予定です!
2016新卒採用 インターンシップを開始しました!
平成27年3月18日
こんにちは、工務部・採用担当の石戸です!
3月11~13日の3日間で、当社初の「インターンシップ」を行いました。
これまでは3年生の12月に採用情報や説明会情報が解禁、4年生の4月に採用選考開始とされていたのが、「大学生は学業を優先すべき」という政府要請に経団連が応え、2016年卒業予定者からは3年生の3月からの情報解禁で、選考開始は4年生の8月となったことが背景となっています。
大手企業の選考が遅くなったことで、これまでのように「大手企業の内定出しが終わった後に選考を行う」ことが難しくなり、採用活動を早めるに至ったというわけです。
この3日間、学生を二人迎えて実際に行ったこととしては、「市場調査」「戦略MG研修」「発注者営業」の三点です。
「市場調査」では都内の橋梁を五本観察し、破損状況の確認をしました。
学生と一緒に現場を見て回ったことで新しい発見もあり、より一層理解を深めることができました。
目に見えてジョイントが破損しているところもあったので、経過次第で発注者に提案したいと思います。
↑市場調査の様子
「戦略MG研修」では学生二名と社員三名とで研修を行いました。
企業経営の仕組み、利益を出すことの難しさを少しでも体感してもらえたかと思います。
「発注者営業」では区役所と東京都の出先機関を訪問しました。
区役所ではちょうど担当の方とお話しすることができ、埋設ジョイントのニーズが高まっていることを教えていただきました。
鋼橋でも傷みにくい埋設ジョイントがあれば、良い提案ができると思います。
全体を通して、初回ということもあり、効果の程はまだわかりません。
ただ、できるだけ本業とリンクさせながら学生に魅力を伝え、建設業全体の若返りを図ることが、当社のミッションの一つでもあるかもしれないと感じました。
力学の小部屋 vol.7 <鉄と鋼の違い>
平成27年2月24日
ハイブリッドジョイントの主要材料でもある鉄鋼材料ですが、みなさんは鉄と鋼の違いをご存じですか?
実は鋼とは、鉄と炭素の合金のことを指します。
硬いイメージの鉄ですが、不純物の全く入っていない純鉄は、金やアルミニウムくらいに柔らかくとても使い物になりません。
そこで炭素の出番です。
↑図1・純鉄の原子構造 ↑図2・鉄ー炭素の原子構造
上図のように、純鉄は隙間が多くなっています。
物体の変形は分子の移動により起こりますので、隙間の多い純鉄はそれだけ動きやすく、柔らかい性質を持っています。
そこへ、鉄よりも小さい原子である炭素を入れてみます。すると隙間部分が埋まり、動きづらくなります。
さらに便利なことに、炭素の量を調整することで、柔らかい鋼(軟鋼)や硬い鋼(硬鋼)が簡単に出来るのです。
実際には、炭素の他に、マンガン、ケイ素(シリコン)、リン、硫黄なども入れて、粘り強く、強靭な鋼に変化させています。
ちなみに、SS400の400とは400MPaの強さ(1cm2あたり4tで引張った強さ)に耐えられるという意味で、工業用に作られている鋼は指定の強度が出るように、厳しく管理されて作られています。
ハイブリッドジョイントの製品検査書にも、鉄鋼の強度が記載されております。
新橋の名所!
平成27年1月30日
こんにちは、総務部の植村です!
みなさんは、この場所をご存知でしょうか?
クリテック工業の本社があるのは東京の新橋です。
その新橋の駅前にあるのが、こちらのSL広場です。
日比谷口の開札を出て目の前という大変わかりやすい場所なので、待ち合わせなどでいつも多くの人で賑わっています。
お祭りや古本市などのイベントもよく行われていて、昨日は衣類のバザーをやっていました。
また、サラリーマンの街ということでテレビの街頭インタビューでも毎日のように映ります。
(私は映るのは恥ずかしいので、テレビ局の人がいても決して目を合わせないようにしています)
クリスマスシーズンにはイルミネーションも!
新橋は日本の鉄道発祥の地で、日本初の鉄道が正式開業する際に起点駅だったのが新橋駅です。
広場にあるSLは今から43年前の昭和47年に、鉄道100周年の記念として設置されたそうです。
SL自体は昭和20年に製造されたC11形で、台座は新橋駅のガードをモチーフにしたレンガ組みです。
毎日3回(12:00、15:00、18:00)汽笛も鳴るとのことですが、私はまだ聴いたことがありません。
広場に設置されるまでは、現役で活躍していたこのSL。
山手線や東海道線を走っていたのかな?と思いきや、
実際に走っていたのは中国地方のローカル線、播但線や姫新線だそうです!
遠くで活躍していたSLが、はるばる新橋まで運ばれてきて有名なスポットとして親しまれているなんて、なんだか不思議ですね。
みなさんも当社にお越しになる際は、SL広場にも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
クリテック工業の年末年始
平成27年1月19日
こんにちは、工務部の湯川です。
2015年最初のブログですが、もう1月も後半・・・
遅くなってしまいましたが、新年あけましておめでとうございます!
本年も、クリテック工業をよろしくお願いいたします。
さて、当社では年末年始の恒例イベントとして、納会と初詣があります。
納会は仕事納めの2014年12月26日に執り行いました。
今回は来年度入社予定の新入社員も参加してくれました。
私も2年前に同じ場で会社に入ってからの抱負を述べたことを思い出し、緊張と同時に早くも初めての後輩に胸がわくわくしました。
2014年、お疲れ様でした!
歓談の合間には、経営計画発表会でも好評だったシェアクイズを行いました。
回答がバラバラだったり、同じになったりと予想外の賑わいを見せ、今回も大好評で終わりました。
チーム内で相談することにより一層親睦が深まったように感じます。
そして年が明けた2015年1月5日には、こちらも恒例となっている愛宕神社への初詣に行きました。
当社から徒歩約10分のところにある愛宕神社には、「出世の石段」という、86段40度の急階段があります。
まだ入社2年目と若手のはずの私ですが、早くも出世の石段を上るのが苦しく、このままでは現実の出世もゆっくりになるかもしれないと若干の危機感を覚えました。(出世できないよりはいいかもしれませんが。)
またその後引いたおみくじでは、大吉を引いた社員も多くいました。
年始から縁起が良く、いい一年になりそうな予感がします。
ちなみに今年は本厄や後厄にあたる社員も何人かおり、川崎大師へ厄除けに行った人もいるようです。
当たるも八卦、当たらぬも八卦とは言いますが、怪我・病気・事故のないよう私も気を付けていきたいと思います。
皆様にとっても、新しい年が幸多き年となりますよう、お祈り申し上げます。
愛宕神社で記念撮影(行列ができている鳥居の先が出世の石段です)
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